建コン協会若手の会への思い


2014年当時、建設コンサルタンツ協会には若手組織はありませんでした・・・。

 

『業界の将来を考えているのは経営幹部ばかり。だが、将来、業界を担う主役は、我々若手世代のはず。であれば、若手世代が業界の明るい未来を思い描き、その実現に向けて今から行動することが大事なのではないか。』

 

そんな中で、我々若手世代が、業界の将来を“自分ゴト”として考える場所を、自分たちの手で作ろうと思ったのです。それが、業界展望を考える若手技術者の会(通称:若手の会)です。そして、その熱量が全国にアメーバ的に伝播し、設立4年間で9支部すべてで若手組織が立ち上がりました。若手の会ができた当初は、想像もできなかったことです。

 

若手の会は、“業界活性化のための一大ムーブメントを興す”ことをミッションに掲げ、以下の4つを軸に活動しています。

 

<ゼロからイチをつくる(イノベーター)>

 ・本部と全9支部に、若手有志組織を設立

<心に火をつける(モチベーター)>

 ・「業界の30年後の将来ビジョン」策定

 ・「若手から業界へ10の提案と要望」提言

 ・「若手1,200人働き方アンケート調査」実施

<人をつなぐ(コネクター)>

 ・「若手技術者交流会」を全国9支部で開催

 ・「建コンアカデミア(経営者座談会)」

 ・「異業種勉強会」開催

<うねりを大きくする(インフルエンサー)>

 ・「魂のメルマガ」を月2回配信中

 ・テーマソング「MOVEMENT」制作

 ・ウェブサイト「Kenconnect」制作

 

 私は、常々、この若手の会は『空気を読む』のではなく『空気を作る』集団でありたいと思ってきました。コンサルタントは、職業上、問題解決のアイディアを出すことに長けています。しかし、アイディアを実現するための行動を起こすことは、苦手かもしれません。どんな素晴らしいアイディアを持っていても、それを行動に起こさない限り現状は何も変わりません。ゼロからイチを生み出す行動こそが、変革への第一歩なんです。まさに『アクションなくしてリアクションなし』です。

 

若手の会設立当初は、“単なる目立ちたがり屋”、“フワッとしている”、“成果がない”といった周囲からの反応もありました。ですが、こうした反応は、新しいことに挑戦している証。逆に反応がないのは、何もしていないことと一緒。そう信じてやってきました。もちろん、建設的なアドバイスは真摯に受け止め、活動の糧にしてきたつもりです。そのうち、我々の活動が新聞各紙で取り上げられたり、雑誌からも取材オファーを受けたりと、徐々に注目されるようになってきました。そして、2017年にはリクルート主催「Good Action Award 2017」、建コン協会「功績賞」を受賞しました。いつしか周囲の反応も、“次は何をしでかすのか”といった、ちょっと期待を込めた(?)反応に変わってきたように感じます。若手世代の間でこれまでになかった”変革への意識”というか、”何かやってやろう”という空気が出てきているのではないかと感じています。

 

若手の会の活動に終わりはないのだと思っています。若手世代の力で、旧態依然としたビジネスモデルや、働き方、キャリアパス、イメージを、今あるものを大切にし最新のものに更新(=アップデートする)していきたい。社会貢献性の高い業界だからこそ、世の中を一歩前に前進させるためにも、まずは、その価値提供者である我々自身がアップデートしていかなくてはならないのだと、強く確信しています。

 

 

 

 

<関連サイト> 

・建コン協若手の会ホームページ

 https://kenconnect.org

・建コン協若手の会Facebookページ

 https://www.facebook.com/kenconforce/

・リクルート主催 Good Action Award 2017

 https://next.rikunabi.com/goodaction/archive/2017/06/

・サイボウズ㈱との働き方アイデアソン

 https://teamwork.cybozu.co.jp/report/kenkon.html

 

 

<関連動画>

・テーマソング with HAWKER 9「MOVEMENT」

 https://www.youtube.com/watch?v=T4o-sHeWhi8

・働き方アイデアソン with サイボウズ株式会社

 https://www.youtube.com/watch?v=YgpB_Juffj8